保育を手助けする実用書
好奇心が育む学びの世界
FU-6 好奇心が育む学びの世界 風鳴舎
埼玉県のあんず幼稚園の子ども達の素朴な疑問から始まった観察や発見などの遊びの記憶を紹介した本です。園でのいつもの生活の中で、「光と影がやじるしの形になっている」「デッキに小さなふしあなが開いている」と大人が気にもしないようなことに子ども達は突然興味を持ちます。こういった気づきをきっかけに遊びや実験が広がっていく過程と、その時の保育者と子ども達のこころの動きが記されており、今後の保育のヒントになります。
目次
はじめに
第1章 氷との対話
冬になり、園庭に氷が張ったり、雪が降ったりしました。
子どもたちは、どんな出会い方をし、どんなふうに活動が展開していったのかを捉えます。
第2章 虹との対話
保育室の近くに、とても鮮やかな虹が現れました。
その虹と出会い、「どんな仕組みでできているのか?」と探求していく様子を捉えます。
第3章 木と紅葉の研究
秋におこなった木工活動。ある時、材木と木造の園舎と庭の樹木が結びつき、そこから始まった探究活動です。
紅葉と落ち葉の研究にも発展していく様子を捉えます。
第4章 光と影との対話
光と影はいつも身近なところにありながら、意識されることがほとんどありません。
ところが、偶然現れた「カタチ」によって、ぐっと子どもたちに迫ってくる様子を捉えます。
第5章 モノからアートへ
ドロダンゴ、どんぐり。保育の場では珍しいものではありませんが、子どもの発想によって思いもよらない活動が展開していく様子を捉えます。
第6章 Sくんの学びの物語
Sくんが、ふとつぶやいた疑問。クラスの仲間もそれを共有しつつ、疑問が広がったり、答えを求めて探究活動が進んだりしていく様子を捉えます。
第7章 不思議なふしあな
回廊デッキの床材に点在する「ふしあな」。この園に特有のものかもしれませんが、子どもたちの出会いの様子を捉えます。お話づくりや劇づくりへと活動が展開しました。
あとがき
著者:利根川彰博 解説:汐見稔幸
B5 変判 136ページ
発行:風鳴舎
B5 変判 136ページ
発行:風鳴舎
初版発行: 2017年11月
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